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「永遠の門 ゴッホの見た未来」

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e0034633_13475446.jpgこの数年、ゴッホが流行りですね。一昨年秋から昨年初めにかけては上野の東京都美術館でゴッホ展が開催され、同時期にアニメーション映画の
「ゴッホ~最期の手紙」(2017年)
が公開されていました。
現在も上野の森美術館でゴッホ展が開催されており、映画も公開中です。
こんなに人気の画家が生前はほとんど評価されず、むしろ誹謗中傷の的だったということを考えると、返す返すも残念でなりません。
泉下のゴッホに、この盛況を見せてあげたいものです。


ウィレム・デフォーがアカデミー主演男優賞にノミネートされた


「永遠の門 ゴッホの見た未来」


オフィシャルサイトは ここ。




パリの画壇では全く評価されていない、ヴィンセント・ファン・ゴッホ(ウィレム・デフォー)。
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画家の集まりで知り合ったばかりのゴーギャン(オスカー・アイザック)のアドバイスを信じ
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ゴッホはアルルに移り住む。
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南仏の陽光の中で絵を描き続け
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なかなかやってこないゴーギャンを待ちわびるが、その間も地元の人とのトラブルが絶えない。
ついに精神科病院に運び込まれ、駆け付けた弟のテオ(ルパート・フレンド)に告白したのは
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自分にだけ見える特別なもののこと。
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ゴッホには、永遠が見えている。


やっと来てくれたゴーギャンとは
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絵画論で対立、しかしゴッホのゴーギャンへの心酔は変わらない。


去っていくゴーギャンに、ゴッホはあるものを渡そうとする。。。
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病院に収容され、絶望の中でも絵を描き続けるゴッホ。
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テオの画廊では一定の評価は得るものの、相変わらず一枚も売れない。
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病院に訪ねてきた神父(マッツ・ミケルセン)に
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ゴッホは、自分が絵を描く理由を語る。
未来の人々のために、神は私を画家にしたのだ、と。。。


画面の多くがゴッホが見た世界の視点で描かれ、初めのうち手持ちカメラでの不思議なフォーカスに戸惑いました。
遠近両用サングラスからヒントを得た撮影の仕方だそうです。
画面の上と下とで焦点がずれているのですね。
ゴッホにしか見えなかった世界を描くうえで、なかなか効果的な視点かもしれません。


マッツ演じる神父は、ゴッホに同情している誠実な人物なのですが、まったく彼のことを理解できない。
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わかろうとしているんだけどお手上げでもどかしい、という感じが伝わってきて、短い場面でしたがマッツ的にはいい役を演じたなあ、と。


ゴッホの最期をみとることになる医師のポール・ガシェは、マチュー・アマルリック。
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最期については、「ゴッホ~最期の手紙~」と同様、自殺説ではなく最近の解釈で描かれていて、未来を見ていたこの作品のゴッホにふさわしい死にざまだったように思えます。


ルーブル美術館で、ゴッホが目を引かれる絵画や筆遣い
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ゴッホが絵を描いていく様子も映し出され
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重い映画だったけど、いろんな絵が見られて楽しかったな、という作品でもありました。


テオ役のルパート・フレンドがいつもルパート・フレンドと違った感じで。
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なんだかえらく優しそうな…でも、誰が演じるテオを見てもいつも優しそうでかわいそうなんでした。

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