追悼　ウィリアム・ハート

昨年夏の熱海の土石流の時にも思ったのですが、最近は映画やドラマをはるかに超えた恐ろしい現実の映像が、生々しく報道されるようになりました。悲惨な報道の数々に、だんだん麻痺してきてしまっている自分がイヤになってます。
（とにかく、死ぬなよクリチコ）


何か楽しいニュースはないかなあと思って芸能関係をあたってみると、こんな悲報に出くわすし。


個性派俳優ウィリアム・ハートが亡くなりました。
71歳でした。


えっ？つい最近も映画に出ていたよね？
私まだ「ラスト・フル・メジャー」も見ていないというのに。
（せっかくソフトを買ったのに放置中）




ウィリアム・ハートといえば。
初期は、何かヘン（？）な映画で怪演する俳優さんという感じがしていました。


感覚遮断実験でインナーワールドの狂気の世界に入っていく青年を演じた
「アルタード・ステーツ／未知への挑戦」（1979年）

キャスリーン・ターナーと共演、魔性の女に迷い、殺人事件に巻き込まれていく
「白いドレスの女」（1981年）

アカデミー主演男優賞受賞作品（これちゃんと見ていません）
「蜘蛛女のキス」（1985年）
ろう学校の先生を演じた感動作
「愛は静けさの中に」（1986年）
テレビニュース業界の裏側を描いた
「ブロードキャスト・ニュース」（1987年）ここからしばらくの作品をあんまり私は見ていなくて、コロナが流行り始めた時に見てみた、カミユの「ペスト」の映画化
「プレイグ」（1993年）
ルーファス・シーウェル演じる主人公を追い詰める刑事役
「ダークシティ」（1998年）
2000年代に入ってからはそこそこ見ていました。
M・ナイト・シャマラン監督のミステリというかホラーというか
「ヴィレッジ」（2004年）

クローネンバーグ監督、共演がヴィゴ・モーテンセン、エド・ハリス様と個人的に豪華な作品
「ヒストリー・オブ・バイオレンス」（2005年）
ピッグス湾作戦失敗の時のCIA長官アレンを演じた
「グッド・シェパード」（2006年）
大統領暗殺事件を多角的な視点で描いた意欲作で、殺されちゃう大統領だった
「バンテージ・ポイント」（2008年）
そして、サディアス・”サンダーボルト”・ロス将軍がここから始まります。
「インクレディブル・ハルク」（2008年）
「アベンジャーズ」の各作品でも
そして、若き日を演じてちょっと苦しかった
「ブラック・ウィドウ」（2021年）
この間、中世を舞台にした作品にも出ていて
「血の伯爵夫人」（2009年）
「ロビン・フッド」（2010年）
と、コスチューム系もよく似合う。


まだ見ていない
「ラスト・フル・メジャー　知られざる英雄の真実」（2019年）
では、かつてベトナムに従軍した元兵士を演じました。

シャーリー・マクレーンとの共演作品の企画があったり、まだまだ活躍されるはずだったのですが。。。
とても残念です。
2018年から前立腺がんを患っていたとのことでした。
ご冥福をお祈りいたします。