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Channel: 好きな俳優、今日の一枚 
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尊い骨折り損

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_e0034633_13363179.jpg世の中はオミクロン株によるコロナ感染者が急増し、共通テスト2日目で、昨日は試験会場で刃傷沙汰を起こす不届き者が登場するし、今日は未明からの津波警報、数日来の大雪もまだ収まっていない。。。と、激動の日々を年明けから繰り広げているわけですが、局地的にワタシ周辺は相変わらず静かな毎日です。
寒いので持病を口実にほとんど動いていません。
(ちょっと断捨離はした。←焼け石に水程度)


そういうナマケモノな自分から見ると、この作品に登場する人たちの苦労は、果てしなく尊いものに見えます。


ヒトクセある俳優たちが、必ずしも報われるとは限らない、にもかかわらず命がけでもある活動を続ける


「ロープ/戦場の生命線」(2015年)


Amazon Prime Videoで鑑賞しました。
ここ。



1995年、ユーゴ紛争中の停戦直後のバルカン半島。
ある村で井戸に死体が投げ込まれ、水が汚染されて使えなくなってしまう。
国際援助団体「国境なき水と衛生管理団」のメンバー、マンブルゥ(ベニチオ・デル=トロ)、ビー(ティム・ロビンス)、ソフィー(メラニー・ティエリー)と通訳のダミール(フェジャ・ストゥガン)は、死体を引き上げる作業中。
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ところがロープが途中で切れてしまう。
替わりのロープがない。。。
どこに地雷が埋まっているかわからない、どこから銃弾が飛んでくるかわからない危険地帯を、一行はロープを求めてさまようことに。
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(牛の横が地雷かもしれないし、牛の中に地雷があるかもしれない)
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店もロープを売ってくれないし、旗竿のロープも譲ってもらえない。
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国連軍の事務所では、お役所的言動にうんざり。
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途中で拾った少年を伴って村に戻ってみると
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村には水を売る集団が。
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あいつらが死体を投げ込んだんだ。というのが少年の証言です。
こうなるとどうしてもロープを手に入れ、水を確保しなくてはならない。
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少年の両親の家にロープがある、ということで、国連代表、杓子定規的言動のカティヤ(オルガ・キュリレンコ)も伴って少し離れた町に向かうが

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そこで改めて内戦の現実と向き合うことになる…。
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しかしそんな苦労の末に、膝の力ががっくり抜けるような結末が待っているんですが。
・・・・・・。
ネタバレ書いてしまったんですが消しました。すごく書きたいんですけどねー。


そんなラストシーンに流れる、マレーネ・ディートリッヒの「花はどこへ行った」が効いています。



人間のすることは度し難く、しかし同じ人間がとても尊いこともする。
このメンバーの一人一人も聖人君子じゃありません。
それにがんばっても全然報われていないようでもある。
でも何か自然の摂理のようなものが、うまく働いたりもする。

1時間46分という見やすい長さ、地味な作品ですが最後までおもしろく見ることができました。
国境なき水と管理団 というのは架空のようですが、「ウォーター・エイド」という国際NGO団体があるそうです。


ベニチオ・デル=トロって、若い時はヘンな顔だなーと(失礼。好みじゃないだけです。目で殺す。という色男)思っていましたが、最近は何だか味わいのある顔になってきましたね。
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(見慣れてきただけ?)

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