大御所も大御所、といえるこの方が亡くなりました。シドニー・ポワチエ。
94歳でした。
黒人俳優として初めてアカデミー賞を受賞、1960年代を中心に活躍し、ハリウッドでの黒人俳優の道を切り開いた存在となりました。
ということは皆さんご存知のことと思いますが、私は自分の不明を恥じねばなりません。
てっきり、
「夜の大捜査線」(1967年)
の刑事役で、アカデミー主演男優賞を受賞したのだと思っていたんです。
いろいろあってヤキモキしたりするミステリーですが、おもしろかった。
でも、違いました。
1963年の「野のユリ」で受賞していました。
トニー・カーチスと共演し、アカデミー賞にノミネートされた「手錠のまゝの脱獄」(1958年)は見た記憶があるのですが、これは見ていなかった…。
「いつも心に太陽を」(1967年)も、心温まる名作でした。
出演した作の中でいちばん新しい部類は、1992年の「スニーカーズ」とか
それから、1997年の「ジャッカル」のFBI捜査官役。
あとは「偉大な生涯の物語」(1965年)もですが、ポワチエ部分は思い出せない。。。
って、えっ?代わりに十字架担いだ人がそうだったか。
(イスカリオテのユダがデヴィッド・マッカラムさんとか、墓の上の天使がパット・ブーンとか、いろいろトリビアな映画である)
そんなうかつな私が見た、限られた出演作のキャラクターの路線は、デンゼル・ワシントンに引き継がれているように思います。
ご冥福をお祈りいたします。