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Channel: 好きな俳優、今日の一枚 
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フランコ・ネロの存在感

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_e0034633_13054271.jpgあんまり聞いたことないけど、ドイツやオーストリアには、「ヒトラーさん」という人が今もいるはずだよな。と思って調べてみたら。
ヒトラー というファミリー・ネームは、第二次大戦後に改名が許されたんだそうです。
今ではスイスに一人だけ、うちのヒトラーはあのヒトラーとは関係ないし。と頑なに守っているおじいさんがいるらしいです。
そして、戦後生まれの息子たちに「アドルフ」という名前を付ける親はいないらしい。
「あの人」の問題の根の深さを感じます。


戦後50年以上たったのちの殺人事件は、戦時中のある事件が発端だった。
自らの祖父もナチ高官だったというフェルディナンド・フォン・シーラッハの原作を映画化した


「コリーニ事件」(2019年)


オフィシャルサイトは ここ。


WOWOWの放送でした。番組サイトは ここ。


2001年、ベルリンの高級ホテルの最上階を訪れた老人(フランコ・ネロ)。
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スイートルームに実業家のハンス・マイヤー(マンフレート・ツァパトカ)を訪ね
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血まみれの靴でロビーに降りてくる。
殺人事件の容疑者として逮捕された彼、ファブリツィオ・コリーニの弁護を任されたのは、新人弁護士のカスパー・ライネン(エリアス・ムバレク)だった。
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引き受けてから、被害者が自分の恩人だったことを知り
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被害者の孫で、かつて恋人同士だったヨハナ(アレクサンドラ・マリア・ララ)や、恩師でもある被害者の代理人マッティンガー弁護士(ハイナー・ラウターバッハ)に責められる。
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引き受けた以上は全力を尽くそうとするが、コリーニは口を閉ざし、何も語らない。
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それでも公判は開かれ
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裁判を進めるために、カスパーはあらゆる証拠をかき集める。
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ドイツで大企業を経営していたマイヤーと、イタリア出身の労働者コリーニ。
接点がなさそうな二人を結び付けるものは何か。
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1944年6月のイタリアの小さな町での出来事にたどり着いたとき、
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コリーニはついに口を開く。
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それは戦後ドイツの司法制度の暗部、国民の誰もが顔を背けてきた事態への告発だった。。。


もう自分はやることはやったんだし、だれがどう思おうとどうでもいい。
とコリーニが感じていて、裁判に何も期待していないことはその表情から如実に伝わってきます。
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終始寡黙、ほとんどセリフがなくて、表情もあまり変わらないのに悲痛さが表現されている。
なんというか・・・高倉健?


1944年の事件は見ていて本当につらいです。
ドイツ人はこういう事件を見るにつけ、いたたまれない気持ちがするのではないかと、同じような暗部を追及される日本人として同情します。
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法的詭弁で戦争犯罪を時効にしてしまった1960年代の法律の問題点が、この原作が発表されたことで社会問題となり、2012年には政府が調査委員会を設置することになりました。
関係者にとってはあまりにも遅い…でも、それが多少の慰めになっていればな、と思います。


必ずしもスッキリする終わり方ではなく、重たいものが残りますが、映画のラストシーンではじんわり・・・。
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