
苦痛でしかなかった、触れたくないことが、語るべきことに変わってきているのかもしれません。
「アーニャは、きっと来る」 に続けてユダヤ人関連です。
決して消えない記憶を抱いた老人が主人公のロード・ムービー
「家(うち)へ帰ろう」(2017年)
オフィシャルサイトは ここ。
私はAmazon Prime Videoで見ました。
配信は ここ。
アルゼンチンに住む仕立て屋のアブラハムは88歳。
娘や孫たちとともに、頑固じじいとして暮らしているが



国の名前を口にすることさえ生涯避けてきた故郷のポーランドへ、親友にスーツを手渡すために。
まず飛行機でマドリードに飛んだアブラハムは、安宿のオーナーと仲良くなったものの。


オーナーと、飛行機で助けた青年の好意でなんとか列車に乗り、パリへ。





ホロコーストを生き延びた自分を迎え入れてくれた親友は、今もそこにいるのだろうか。。。


悲壮なんですけど、あまりにも頑固じじい過ぎてコメディになってしまいます。
だからテーマは重いのですが、なんだか楽しくなりながら見てしまう。
行く先々に、嫌な人もいますがいい人たちがいて、助けてくれてどうもありがとう。(アブラハムに成り代わり)
でも相手もトシヨリだし、いないかもしれないなあ。
と、終始不安を抱きつつ、でもいないかもしれないけれどアブラハムは行かなくてはならないのだよなあ、と、ハラハラしながら見守ってしまうのでした。
(おじいさんが旅をする映画としては、「世界最速のインディアン」と似ています)
(2005年、アンソニー・ホプキンス主演)