兄弟のように似ていたマックス・フォン・シドーを送ったのは昨年夏のことでしたが、この名優もまた後を追いました。
クリストファー・プラマー。
2月5日、転倒して頭を打ったことにより、コネティカット州の自宅で亡くなったそうです。
享年91歳。
昨年の今頃は「ナイブズ・アウト」でペーソスあふれる演技を披露、来月の公開を待つ「ラスト・フル・メジャー」にも出演しており、まだご活躍が期待できるのではと思っていただけに、残念でなりません。
1929年カナダ生まれ、曾祖父は第3代カナダ首相のジョン・アボットという家柄。
カナダの舞台から1953年にはブロードウェイにデビュー。
1958年にはトニー層にノミネートされるなど、初期は舞台で活躍しました。
クリストファー・プラマーといえば、やはり何といっても「サウンド・オブ・ミュージック」(1965年)のトラップ大佐。
考えてみればヘンなキャラでしたが
ハンサムでしたよね。(右はジュリー・アンドリュース)
その前に、豪華オールスターキャスト「ローマ帝国の滅亡」(1964年)で、ローマ皇帝の息子コンモドゥス(悪役。「グラディエーター」ではホアキン・フェニックス)を演じました。
「空軍大戦略」(1966年)では、英軍パイロットのコリン・ハーヴェイ少佐役。
左はロバート・ショウ。
「ワーテルロー」(1970年)のウエリントン将軍。
左はジャック・ホーキンス。
「サイレント・パートナー」(1978年)ではサイコな犯罪者を演じて新境地を開き
「ハノーバー・ストリート/哀愁の街角」(1979年)は、私が初めて劇場でクリストファー・プラマーを見た作品です。
右はハリソン・フォード。
(映画的にはちょっとな)
1990年代以降、すごい勢いで出演するようになり、「スタートレックⅣ 未知の世界」(1991年) 「マルコムX」(1992年) 「ウルフ」(1994年)などなど、印象的だったのはラッセル・クロウとアル・パチーノが出演した「インサイダー」(1999年)のキャスター役。
右はアル・パチーノ。
2000年代には、「ビューティフル・マインド」(2001年)のお医者さん。
左はラッセル・クロウ。
「ナショナル・トレジャー」(2004年)では主人公のおじいちゃん。
「アレキサンダー」(2004年)ではアリストテレス。
…というような、重要な脇役として大活躍。
「Dr.パルナサスの鏡」(2008年)を劇場で見た、当時高校生だった姪が、パルナサス博士とトラップ大佐が同一人物だったと知って絶句していたのが思い出されます。
そして2010年、「人生はビギナーズ」でアカデミー主演男優賞を史上最高齢で受賞。
その後も「ドラゴン・タトゥーの女」(2011年)、「手紙は憶えている」(2015年)など、それからケヴィン・スペイシーの代役を急遽務めた「ゲティ家の身代金」(2015年)で再び最年長アカデミー賞候補となりました。
日本では昨年公開された「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」(2019年)
3月5日公開予定の「ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実」では、ベトナム戦没兵士の父親役です。
この作品が遺作となりました。(右はダイアン・ラッド)
一昨年に亡くなったヘンリー・フォンダの遺作にもなり、ほかにエド・ハリス様、ウィリアム・ハート、サミュエル・L・ジャクソンといった名優ぞろい、主役の若いジャーナリストをセバスチャン・スタンが演じるということで楽しみな作品なのですが、残念ながら単館上演です。
最後までかくしゃくとした姿を見せてくれた、得難いベテラン俳優でした。
ご冥福をお祈りいたします。
クリストファー・プラマー。
2月5日、転倒して頭を打ったことにより、コネティカット州の自宅で亡くなったそうです。
享年91歳。
昨年の今頃は「ナイブズ・アウト」でペーソスあふれる演技を披露、来月の公開を待つ「ラスト・フル・メジャー」にも出演しており、まだご活躍が期待できるのではと思っていただけに、残念でなりません。
1929年カナダ生まれ、曾祖父は第3代カナダ首相のジョン・アボットという家柄。
カナダの舞台から1953年にはブロードウェイにデビュー。
1958年にはトニー層にノミネートされるなど、初期は舞台で活躍しました。
クリストファー・プラマーといえば、やはり何といっても「サウンド・オブ・ミュージック」(1965年)のトラップ大佐。
その前に、豪華オールスターキャスト「ローマ帝国の滅亡」(1964年)で、ローマ皇帝の息子コンモドゥス(悪役。「グラディエーター」ではホアキン・フェニックス)を演じました。
「空軍大戦略」(1966年)では、英軍パイロットのコリン・ハーヴェイ少佐役。
左はロバート・ショウ。
「ワーテルロー」(1970年)のウエリントン将軍。
左はジャック・ホーキンス。
「サイレント・パートナー」(1978年)ではサイコな犯罪者を演じて新境地を開き
「ハノーバー・ストリート/哀愁の街角」(1979年)は、私が初めて劇場でクリストファー・プラマーを見た作品です。
右はハリソン・フォード。
(映画的にはちょっとな)
1990年代以降、すごい勢いで出演するようになり、「スタートレックⅣ 未知の世界」(1991年) 「マルコムX」(1992年) 「ウルフ」(1994年)などなど、印象的だったのはラッセル・クロウとアル・パチーノが出演した「インサイダー」(1999年)のキャスター役。
2000年代には、「ビューティフル・マインド」(2001年)のお医者さん。
左はラッセル・クロウ。
「ナショナル・トレジャー」(2004年)では主人公のおじいちゃん。
「アレキサンダー」(2004年)ではアリストテレス。
…というような、重要な脇役として大活躍。
「Dr.パルナサスの鏡」(2008年)を劇場で見た、当時高校生だった姪が、パルナサス博士とトラップ大佐が同一人物だったと知って絶句していたのが思い出されます。
そして2010年、「人生はビギナーズ」でアカデミー主演男優賞を史上最高齢で受賞。
その後も「ドラゴン・タトゥーの女」(2011年)、「手紙は憶えている」(2015年)など、それからケヴィン・スペイシーの代役を急遽務めた「ゲティ家の身代金」(2015年)で再び最年長アカデミー賞候補となりました。
日本では昨年公開された「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」(2019年)
3月5日公開予定の「ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実」では、ベトナム戦没兵士の父親役です。
一昨年に亡くなったヘンリー・フォンダの遺作にもなり、ほかにエド・ハリス様、ウィリアム・ハート、サミュエル・L・ジャクソンといった名優ぞろい、主役の若いジャーナリストをセバスチャン・スタンが演じるということで楽しみな作品なのですが、残念ながら単館上演です。
最後までかくしゃくとした姿を見せてくれた、得難いベテラン俳優でした。
ご冥福をお祈りいたします。