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ウェス・アンダーソン監督の作品は、妙に後を引きます。見ている最中は、意外なストーリー展開に引きずり回され、あれよあれよという間に煙に巻かれて何が何だかわからないうちに夢中になってしまっているのですが、鑑賞後には
ヘンな映画だったなー。
と思ってしまう。
で、そのあとずーっと、帰宅後もその映画のことを考え続けているわけです。
「ムーンライズ・キングダム」(2012年)
しかり、
「グランド・ブダペスト・ホテル」(2013年)
しかり。
そして、この作品ももちろんそうでした。
家に帰って、パンフレットを隅々まで読みふけってしまった。
「犬ヶ島」
オフィシャルサイトは ここ。
(いつからかわからないけれど)20年後の日本。
メガ崎市の小林市長(声:野村訓市)は、増えすぎた犬を病原菌に汚染されているとしてゴミの島に送り込み、犬を市内から根絶することを決定。
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第一号として、小林家の養子アタリ(コーユー・ランキン)の愛犬スポッツ(リーヴ・シュレイバー)が、ゴミの島に送られてしまう。
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それから幾星霜、続々と島に送られた犬たちは野生化して厳しい環境を生き抜いていたが。
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そこに小型飛行機で降り立った少年。
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彼こそが、スポッツを探しにひとり島に乗り込んできた小林アタリであった。
ゲタを履いているし。
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アタマには、なんか刺さっている。
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武器はパチンコ。
そんな状態ながら、5匹の犬たちを仲間にして。
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(左からデューク(ジェフ・ゴールドブラム)、ボス(ビル・マーレイ)、チーフ(ブライアン・クランストン)、レックス(エドワード・ノートン)、キング(ボブ・バラバン))
市長が差し向けた追手を振り切りながら、スポッツを探す冒険の旅が始まる。。。
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預言者オラクル(中央右・ティルダ・スウィントン でもセリフあったっけ?)と、そのお告げを伝えるジュピター(F・マーリー・エイブラハム)。
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アタリは12歳の少年なので、廃墟となった遊園地のアトラクションでは、やっぱり遊びたい…。
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犬の会話は英語に翻訳され、日本人はぎこちなく日本語を話していますが、公式の場のステートメントは通訳(フランシス・マクドーマンド)が英訳しています。
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英語がかぶるので日本語が聞こえず、日本人としてはなんだかもどかしい。
景色は、昭和30年代ごろの日本の雰囲気。
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これが全部CGではなく人形アニメです。
ディテールまで実に凝った作りで、それを見ているのがとても楽しかったです。
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日本人としてはちょっと妙な気分になることはなるのですが、イヤなデフォルメの仕方ではないので、全体におもしろがってガイジンの好きなニッポンを楽しむことができました。
鑑賞後にパンフレットを読むと、さらに楽しめるんですが・・・。
(最近のはパンフレットも高くて~。。。820円はちょっとなー)