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Channel: 好きな俳優、今日の一枚 
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困った顔がよく似合う

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この人がもう30歳を過ぎたということに、いまさらながら気づきました。
「LotR」 でフロドを演じたイライジャ・ウッド。
やれやれ、私も年を取るわけだわ。

1981年生まれということなので、33歳。
そう考えると、やっぱり童顔。
同い年にはクリス・エヴァンズ、ナタリー・ポートマン、ジェシカ・アルバ(あらあら、この人たちも33歳)、ジョセフ・ゴードン・レヴィット・・・。
(ジョセフくんも童顔)

その童顔の人が、最初から最後まで困った顔をし続けていました。
ヒッチコック作品みたいな緊張感。

「グランドピアノ 狙われた黒鍵」(2013年)

オフィシャルサイトは ここ。


天才と謳われた若きピアニストのトム・セルズウィック(イライジャ・ウッド)は、女優の妻エマ(ケリー・ビシェ)のおぜん立てで、5年ぶりのコンサートに臨むことに。

それは恩師パトリック・ゴダールーの遺品のグランドピアノを使った、追悼コンサート。
ミスタッチからスランプに陥ったトラウマを乗り越えられずにいるトム。

演奏を始めた彼が目にしたのは。

譜面に書かれた、“1音でも間違えるとお前を殺す”という謎のメッセージ。
照準は確かに彼を捕え。

妻を狙っている。

いったい誰が、なんのために。。。

演奏しながらケータイで話すわ、いくらピアノのパートがないからって、曲の途中でいきなりステージから走り出すわ。

観客の立場からすると、えらく迷惑な演奏者です。
俗物っぽくってちょっとアホな、お友達夫婦(タムシン・エガートン、アレン・リーチ)は巻き込まれちゃうし。

顔の見えないスナイパーの意図がわからず、振り回されるトムの緊張はピークに。

そして最後の演目に要求されたのは、パトリックとトムしか弾けないという難曲「ラ・シンケッテ」。

その曲こそ、トムのミスタッチを招いた因縁の曲だった・・・。

緊迫感と不気味さは、クラシックなミステリーの味わいです。
ヒッチコックやブライアン・デ・パルマが引き合いに出されるのがよくわかります。
とくにヒッチコックの作風に似ていると思う。
ヒッチコック作品には大盛り上がりに盛り上げておいて、そのわりには終わり方があっけない、というものもあるんですが、なんだかそんな感じも・・・。

イライジャはよく頑張ってた。

ピアノの演奏も、一部は吹き替えなしで実際に弾いているんだそうです。

それにしても、常に困り果てて眉間にしわを寄せていたイライジャの青い瞳は、やっぱりとってもきれいでした。

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