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Channel: 好きな俳優、今日の一枚 
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戦争の現実

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戦場にいたことはないし、戦争の悲惨さといっても知識として理解するしかない、標準的な戦後日本人です。
報道や本や映画などでの、遠く離れた場所からの見聞でしかありません。

そういう距離感だと、戦争ドラマの中についヒロイックな要素を見てしまうし期待してしまう。
はっきり言って、戦争モノ、好きです。
極限状態の中で一生懸命になっている姿が好きだから。

・・・という、大甘な要素は全くない映画でした。
こんな悲惨で無残な戦争映画は見たことありません。
負けた側の視点だからか。
いや、勝ったとはいえ、ソ連だって悲惨だったわけで。

ドイツ版の

「スターリングラード」(1993年)

トーマス・クレッチマン、若いです。主役です。

予告編は ここ。


1942年、イタリアでつかの間の休暇を楽しむドイツ兵たち。

彼らが北アフリカの砂漠の戦場で得た勲章を授与するのは、新任の小隊長となったハンス・フォン・ヴィッツランド少尉。

戦闘経験のないヴィッツランドは、歴戦の勇士たちを率いてスターリングラードの前線へ赴く。

戦場で捕虜の扱いのひどさを上官に申告したりする、まだまだ青いヴィッツランド。

大丈夫かな、と心配になりますが、古参兵たちとは意外にも不仲ではないらしい。

しかし、初戦でトラブルが発生、敵の集中攻撃を受けて部隊の4分の3を失い。

包囲され。

脱出を図って負傷した部下を病院に運ぶと。

サディストな上官により、戦線離脱とみなされ。

懲罰のために小隊ぐるみで雪原の地雷掘り。

戦車への体当たり攻撃まで強いられて。

子どもを含む捕虜の射殺をさせられた時点で、少尉キレる。

脱走を図っても、行く場所もなく・・・。
・・・・・・。

小隊の隊員たちは、もう一人も残っていないです。
最後に出てくるテロップによれば、彼らが所属した第6軍の総数26万人のうち捕虜となったのが6万人、終戦後生還できたのは6000人ということで、第6軍だけで25万4千人死んだわけですね。生存率約2%。
見終わって、もうなんだか無言でした。

この作品は、東西ドイツ統一直後の大プロジェクトだったそうです。

さて、トーマス・クレッチマンですが、昨年のロシア映画 「Stalingrad」 で、再びドイツ人将校を演じています。

日本でソフト化されたら、ぜひ見比べてみたいものだと思っています。

(2000年のハリウッド版 「スターリングラード」 は娯楽作品だったし)
(エド・ハリス様かっこよかったけど)

(1972年版ソ連映画もありますが、160分に及ぶソ連映画って見るのが怖いです)

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