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カウリスマキふたたび淡々と

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_e0034633_18401070.jpg年末でしたが、WOWOWでフィンランドのカリスマ映画監督アキ・カウリスマキの特集をやっていました。2017年に引退宣言をしたカウリスマキ監督が、2023年にいきなり復帰してしまった記念すべき作品「枯れ葉」の放送に合わせ、代表作を何本か放送していたのでした。


日本での劇場公開は2023年11月から2024年の2月ごろまで、見に行きたかったけれど見そびれてしまったので、テレビ放送を待っていたのでした。
ありがとう、WOWOW。


「枯れ葉」(2023年)


オフィシャルサイトは ここ。
WOWOWの番組案内は ここ。




フィンランド、ヘルシンキ。
スーパーの呼び出し労働者として働くアンサ(アルマ・ポウスティ)。
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工場労働者のホラッパ(ユッシ・ヴァタネン)。
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二人はたまたま出かけたカラオケパブで、たまたま視線を合わせる。
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アンサは商品の陳列を担当する中で、賞味期限切れのパンを持ち帰ろうとして、解雇されてしまう。
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カラオケパブで皿洗いを始めるものの、給料日にオーナーが麻薬密売で逮捕され、またもや失職。
たまたまそこに居合わせたホラッパに、シナモンロールと映画をおごってもらう(お金がない)。
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中年男女の初デートが「デッド・ドント・ダイ」(2019年のゾンビ映画)って、どうなんだろうな。


二人は名乗ることなく、アンサは電話番号のメモをホラッパに渡すが
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もどかしいほどに不器用なホラッパは、いかにもありそうなことに、そのメモをなくしてしまう。
夜ごと、映画館の前でアンサを待つ。
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酒がたたって勤め先を解雇され、転職先の建設現場でも酒瓶を手放せないホラッパ。
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一方、アンサは工場の仕事を見つけ
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保護犬を引き取ったりして
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淡々と暮らしている。
しかし、ある晩二人はついに再会。アンサはホラッパを食事に招く。
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ところが、ホラッパが隠れて酒瓶をあおっているのを見たアンサは、彼を家からたたき出す。
アンサは家族をアルコール依存症が原因で亡くしていたのだった。


時は流れ。
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断酒会にも通うようになったホラッパは
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アンサに電話をする。
そして、ふたたびホラッパをアンサが招いた夜。
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彼は来なかった。。。


ネタバレしちゃいますと、ホラッパがおめかしして出かけた時、「ドン」とイヤな音がして、とっても不安になるわけです。
アンサはまた淡々と数日を過ごすのですが、ホラッパの友人のヌオタリ(ヤンネ・フーティアイネン「街のあかり」に出演)が訪ねてきて、ホラッパはトラムにはねられて意識不明だと告げる。
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で、さらにネタバレしちゃいますと、ハッピーエンドです。
アキ・カウリスマキなので、ハッピーエンドといっても実に淡々とハッピーエンドです。
それがまたいい味なわけで。
尺もいいです。81分。


いつの時代かわからないノスタルジックな画面なのですが、1970年代か、というラジオからはロシアのウクライナ侵攻のニュースが流れているし、スマホも持っているし、パラレルなのかもしれない。
全体にカウリスマキ監督の面目躍如というか、エッセンスを凝縮したような作品。
あまり動揺したくないけれど、しみじみ感動したいなあという時にはお勧めの映画です。


イヌのチャップリンが、かわいかった。
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