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未体験ゾーンの映画

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_e0034633_14101476.jpg南アフリカについて、自分がこれほどまでに無知であった、ということにつくづく気づかされた作品です。第15回アフリカ映画賞で5部門受賞、南アフリカ共和国初のウエスタン・アクション作品。
・・・といわれてもピンとこない。

今まで見てきた南ア関係の映画といえば、
「マンデラの名もなき看守」(2007年)
「インビクタス/負けざる者たち」(2009年)
本といったらマンデラ関係以外では、スウェーデンのミステリー・刑事ヴァランダーシリーズの「白いライオン」で、映画にしろ本にしろ、南アの人が手掛けたものとは言えません。
「第9地区」(2009年)は、またちょっと異質な映画でしたし。


だからご当地の事情というか、感性というか、機微に立ち入るものは未経験でした。


WOWOWで放送された


「ファイブ・ウォリアーズ」(2017年)


2019年に劇場公開されたときの、<未体験ゾーンの映画たち>のオフィシャルサイトは ここ。
WOWOWの番組案内は ここ。





アパルトヘイト体制下の南アフリカの田舎町マルセイユ。
白人警察官が横暴な支配を続ける中、固い友情で結ばれた5人の少年たちと一人の少女。
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少女レラトが警察官に連れ去られ、少年タウは彼女を守るために暴走してしまい、警官たちを殺害。
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そのまま彼は逃走し、15年以上ものならず者として暮らした時を経て、服役を終えたタウ(ヴヨ・ダブラ)はマルセイユに戻ってくる。
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かつての幼馴染ポケット(ハミルトン・ドラミニ)は市長になり、土地の悪党と手を結んで新マルセイユを支配。
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レラト(ゼツ・ドロモ)は、かつての事件ののち警官に追われて命を落としたタウの兄の息子を生み、父親の酒場で働いている。
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牧師と呼ばれていた少年は牧師に、ゴキブリと呼ばれていた少年ルヤンダ(ムドゥドゥジ・マバソ)は悪党の手下に。
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それぞれの分かれた道とマルセイユの現実が、彼らを対決へと駆り立てる。。。
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土地を支配する、強圧的な悪党とか
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女性をめぐるライバル関係とか
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虐げられる弱者とか、そして立ち上がる、帰ってきた男とその助っ人たちとか銃撃戦とか、並べてみるとウエスタンの要素が満載。
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ただ、社会的背景などがわからないので、スッと入ってこないのです。
なんだかわからないままに事ここに至ってしまった、という感じになってしまいます。
だから痛快アクションというよりは、社会派問題作に見えてしまう…。


黒澤明の「七人の侍」を初めて見た欧米の人たちは、こんな気持ちだったかもしれない。
…ということを考えてしまったりするのでした。。。

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