
ビル・ゲイツやアル・ゴアといった錚々たる顔ぶれのほか、無名ながら世界各国で地道に活躍している人物も登場。
ある時、アフリカの少年が廃材と自転車で風車を作り、灌漑設備を作って干ばつの村を救ったという内容の公演がありました。
14歳で図書館の本だけを参考に、独学で風力発電の設備を作り上げてしまったのですね。
なんてこった。すごい若者だ。
彼のカンファレンスは ここ で見られます。
さて、その少年ウィリアム・カムクワンバくんの一年間の苦闘をキウェテル・イジョフォーが脚本・監督・出演で映画化しました。
「風をつかまえた少年」
オフィシャルサイトは ここ。
2001年、アフリカ・マラウイの小さな村。
14歳の少年ウィリアム(マクスウェル・シンバ)は機械の修理が得意で、村人のラジオを預かって直したりしている(有料)。
そして今日は、彼が初めて中学校に行く日。
水浴びをして







集会は暴力で中断され


しかし先生たちの目こぼしで図書館で勉強させてもらえるようになり


風車による発電でポンプを動かし、地下水をくみ上げられるようになれば、雨に頼らなくても1年に2回作物が収穫できる。
ウィリアムは村の少年たちに協力してもらい


ウィリアムを取り巻く現実が過酷すぎ、その描写が長く、いつか風車が完成して人々が救われるとわかっていなければ見ていて大変につらいです。
大人はとにかく今食べることを考えるのが精一杯ですから、ウィリアムのやっていることが理解できない。

オヤジ、早く自転車を渡してやれ。
と、画面に向かって怒鳴りそうになります。
そんな中での慰めは、犬のカンバなんですが。

ともあれ、風車は完成します。






現在32歳、アメリカとマラウイを行き来する生活だそうですが、将来的にはマラウイに戻るということです。
2013年にはタイム誌の「世界を変える30人」に選ばれたということですから、もはや世界的な名士ですね。
映画のイベントでのご本人。

というわけで、夏休みにお勧めの一本。(重いですが)
キウェテル・イジョフォーの代表作になりそうな。