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「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」

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e0034633_10381804.jpg先月、劇場で見た作品がリーアムニーソン主演の「ザ・シークレットマン」
で、さらにそのあとボブ・ウッドワード原作の
「ディープ・スロート 大統領を葬った男」(文藝春秋 2005年)
を図書館で借りて読んだので、今度見る映画はこれだな。と自動的に決まりました。


ウォーターゲート事件報道の前哨線ともなった、ニクソン政権時の報道合戦と言論への介入事件をスピルバーグ監督が描いた


「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」


オフィシャルサイトは ここ。






1971年、ベトナム戦争が泥沼化する中、国防省の最高機密文書がひそかに持ち出され、マスコミに流出。
他に先んじてニューヨーク・タイムズが大スクープとして報道。
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それは、歴代政権がベトナム戦争でのアメリカにとって不利な情報を秘匿してきた証拠になる文書だった。


当時、ライバル紙のワシントン・ポストは社主の死去により、妻で創業者の娘のキャサリン・グラハム(メリル・ストリープ)がその地位を継いだばかり。
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女性がトップであることを懸念する株主たちからの風当たりが強い中。
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ワシントン・ポストは株式を公開しようとしていた。
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すでに報道合戦で出遅れていたワシントン・ポストは、編集主幹ベン・ブラッドリー(トム・ハンクス)を中心に。
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(行儀悪いよな、まったく)
ペンタゴン・ペーパーズの入手に奔走。
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ニューヨーク・タイムズがニクソン政権の圧力で記事差し止めの通達を裁判所から受ける中、ポストは文書の全文を入手。
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政府はすでに批判にさらされており、危機を感じた政権はポストにも圧力をかける。
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上部とのコネクションが強い社主グラハムは、人間関係と経営、そして報道の自由との間で板挟みに。
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政治に屈するか合衆国憲法修正第1条を遵守するか、アメリカ社会の行方を左右する重大な決断は、彼女に託されることに…。
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キャサリン・グラハムという、ウォーターゲート事件報道でも頼もしい決断を下すことになる女性が、ここではとくに積極果敢でも決意に満ちた人物でもなく、うろうろおろおろしながら物のハズミっぽく決断してしまう過程が、等身大で(といってもどこまでもハイソですが)描かれています。
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アメリカの上流階級って、ホントにホームパーティーとかを家の客間でやっちゃうんだなーなんて、ストーリーと別のところで憮然としてしまったりしてました(小市民)。


彼女はケネディ、ジョンソン政権下で国防長官だったロバート・マクナマラと個人的に親しいのですが。
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マクナマラ役のブルース・グリーンウッドが、あまりにもそっくりさんなのでびっくりしました。
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「ザ・シークレットマン」では、「TIME」誌の編集者だったサンディ・スミスを演じていたのですが。
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顔のつくりは同じなのに(だって同一人物)、別人に見える…。
役者ってすごいな。


私がだらだらとストーリーを説明すると、どうも単調な感じがしてしまって申し訳ないのですが、さすがスピルバーグ、スリリングな展開で最後まで盛り上がります。


ラストシーンがウォーターゲート事件の始まりだったので、帰宅後、つい
「大統領の陰謀」(1976年)
を見てしまったのでした。。。

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