日曜日の朝っぱらから、フェデリコ・フェリーニ監督、ジュリエッタ・マシーナ&アンソニー・クイン共演の
「道」(1954年)
を見てしまいました。
WOWOWをつけたらやっていたのをうっかりそのまま見続けてしまった。。。
番組サイトは ここ。
アカデミー特集ということで、また3月にも放送するようです。
実は前に見たのはずーっと昔の子供のころ、NHKでの放送だったと思います。
ジュリエッタ・マシーナのことを、母が
白痴美っていうんだよ。
と教えてくれましたが、子どもにそんな言葉教えてどうする。
で、何しろ子供だったので、がっかりするかわいそうな暗い映画、としてしか把握できなかったのが残念だ。
この年になって見ると、押しも押されぬ名作です。
20代のころにもう一度見ておけばよかったな。
イタリアの旅芸人ザンパノ(アンソニー・クイン)は、大道芸の手伝いのために、少し頭のゆっくりしたジェルソミーナ(ジュリエッタ・マシーナ)をただ同然で買い取って旅に出る。
時は流れて、にぎやかな街で芸を披露するザンパノの耳に、ジェルソミーナがラッパで吹いていた旋律を口ずさむ声が聞こえ、彼はジェルソミーナの死を知るわけですが。
ジェルソミーナ~!
と絶叫していた。。。。
・・・というように、子ども心に記憶していたわけですね。
夫もそのように記憶していたわけですね。(小学生の時に親に連れられて映画館で見たツワモノ)
違った。
砂をつかんで、嗚咽しながら彼女の名を呼んだような呼ばないような。
というのは、ハリウッド的ドラマチックさです。
子どもには、そのほうがはっきりしていてわかりやすいので、記憶の中でそういう風に作り上げてしまっていたのかもしれない。
いやいや、この時代、国別に受けを狙っていくつかのバージョンを作っていたこともあるから…。
と主張するのは夫です。
でも、イタリア映画的には、女の名をつぶやく程度にしたほうがそれらしいラストだと納得できるのも年の功ということで。
(これ見ながらわかったんですが、キアラン・ハインズって誰かだとずっと思っていたんですが)
(若いころのアンソニー・クインだった)