いろいろな映画を今まで見てきて、そのたくさんの作品のおかげで一つの時代の状況がようやくつながり、なんとなくわかってきた(ような気がする)。…という、ある時代の一つの姿がまた積み重ねられました。
公民権運動でマルコムXやキング牧師が活動していた
「マルコムX」(1992年)
「グローリー-明日への行進」(2014年)
の時代、まもなく
「13デイズ」(2000年)
のキューバ危機が起ころうとする中、
「ライトスタッフ」(1983年)
では、マーキュリー計画でソ連とシノギをけずるNASAの表舞台にいた宇宙飛行士が描かれましたが、今回は宇宙飛行士たちの命綱を握る数式の計算をおこなっていた黒人女性数学者たちを描いた
「ドリーム」
予想よりも遅れた公開でした。2016年度アカデミー賞作品・助演・脚色賞ノミネート作品。
オフィシャルサイトは ここ。
1930年代のアメリカ、数学で天才的な才能を示す、一人の黒人少女。
小学校の先生や父兄の寄付のおかげで、州でいちばんの黒人のための高校に飛び級で編入できることに。
さて、時は流れて1961年、NASAのラングレー研究所(バージニア州)。
優秀な頭脳を持つ黒人女性たちが計算手として働く「西計算センター」の中でも天才的な3人のスタッフ。
ドロシー・ヴォーン(オクタヴィア・スペンサー)が彼女たちを取りまとめる中、ある日の辞令でメアリー・ジャクソン(ジャネール・モネイ)は技術部門へ。
でも、あこがれのエンジニアへの道は、黒人女性である以上は閉ざされたまま。
そして、実質的に管理職の職務をこなしているドロシーの管理職への昇進は、やっぱり認められない。
一方、ハリソン(ケヴィン・コスナー)率いる宇宙特別研究本部では解析幾何学の天才が大至急必要とされていて。
キャサリン・ゴーブル(タラジ・P・ヘンソン)が大抜擢。
しかし黒人女性というだけで職場は彼女を受け入れず、卑劣な嫌がらせが続く。
(黒塗りした数式の検算をさせられている)
スパイ扱いされたり。
トイレだって、800m離れたところにしかない。
過酷な環境の中、来る日も来る日も計算を続けるキャサリン。
一方、IBMのコンピューター導入に危機感を覚えたドロシーは、ひそかに対策を重ねる。
そしてメアリーも、エンジニアになるための闘いを始める。
彼女たちの懸命の努力は。
やがて実を結び…。
マーキュリー計画の中で最大のトラブルを解決するための頼みの綱とされたり、
見ているこちらの悔しさもちゃんと報われる、ありがたくも達成感のある作品でした。
人種差別が今よりもずっと激しかった時代に、最上の教育を受けることができたという恵まれた環境にいた女性たちともいえますが、それでも一方ならぬ苦労をされたことと思います。
タラジ・P・ヘンソンが演じたキャサリン・G・ジョンソンさんは、現在99歳。
彼女の名前が冠せられた計算センターが設立されました。
めでたい。
この写真は。
これと並べるべきでしょうね。
(「ライトスタッフ」より)
その「ライトスタッフ」でエド・ハリス様が演じた宇宙飛行士ジョン・グレンが、予想以上に好感度の高いキャラクターだったので安心しました。
演じたのはグレン・パウエル。
(あの映画もグレンだのスコットだのシェパードだのがキャラクターと俳優入り乱れて)
ところで一緒に見に行ったのは、昔務めていた会社の同期。
彼女はシステムで、私はデータ管理。
「FORTRAN出てきたねえ」
「出てきたねえ。○○さん、やった?FORTRAN」
「あ、私はPL/I。アセンブラとかもあったねえ。FORTRANやった?」
「いやー、マシン語やらなくて。簡易言語だけ。あとBASICかじったくらい」
…と、コンピューター縄文時代くらいの昔話をしつつ、FORTRANの歌を歌う。
ヤーッホー、フォートランランラン~(「おお、ブレネリ」の節で)
(そして話がどんどん映画からそれてゆく)
(IBMにオンナが勝ったのがうれしかったり)
(あ、女性たちの上司役のキルステン・ダンストが、子どもの時から変わらない顔のままオバさんになっていた…)
公民権運動でマルコムXやキング牧師が活動していた
「マルコムX」(1992年)
「グローリー-明日への行進」(2014年)
の時代、まもなく
「13デイズ」(2000年)
のキューバ危機が起ころうとする中、
「ライトスタッフ」(1983年)
では、マーキュリー計画でソ連とシノギをけずるNASAの表舞台にいた宇宙飛行士が描かれましたが、今回は宇宙飛行士たちの命綱を握る数式の計算をおこなっていた黒人女性数学者たちを描いた
「ドリーム」
予想よりも遅れた公開でした。2016年度アカデミー賞作品・助演・脚色賞ノミネート作品。
オフィシャルサイトは ここ。
1930年代のアメリカ、数学で天才的な才能を示す、一人の黒人少女。
さて、時は流れて1961年、NASAのラングレー研究所(バージニア州)。
優秀な頭脳を持つ黒人女性たちが計算手として働く「西計算センター」の中でも天才的な3人のスタッフ。
そして、実質的に管理職の職務をこなしているドロシーの管理職への昇進は、やっぱり認められない。
スパイ扱いされたり。
過酷な環境の中、来る日も来る日も計算を続けるキャサリン。
マーキュリー計画の中で最大のトラブルを解決するための頼みの綱とされたり、
見ているこちらの悔しさもちゃんと報われる、ありがたくも達成感のある作品でした。
人種差別が今よりもずっと激しかった時代に、最上の教育を受けることができたという恵まれた環境にいた女性たちともいえますが、それでも一方ならぬ苦労をされたことと思います。
タラジ・P・ヘンソンが演じたキャサリン・G・ジョンソンさんは、現在99歳。
彼女の名前が冠せられた計算センターが設立されました。
この写真は。
その「ライトスタッフ」でエド・ハリス様が演じた宇宙飛行士ジョン・グレンが、予想以上に好感度の高いキャラクターだったので安心しました。
(あの映画もグレンだのスコットだのシェパードだのがキャラクターと俳優入り乱れて)
ところで一緒に見に行ったのは、昔務めていた会社の同期。
彼女はシステムで、私はデータ管理。
「FORTRAN出てきたねえ」
「出てきたねえ。○○さん、やった?FORTRAN」
「あ、私はPL/I。アセンブラとかもあったねえ。FORTRANやった?」
「いやー、マシン語やらなくて。簡易言語だけ。あとBASICかじったくらい」
…と、コンピューター縄文時代くらいの昔話をしつつ、FORTRANの歌を歌う。
ヤーッホー、フォートランランラン~(「おお、ブレネリ」の節で)
(そして話がどんどん映画からそれてゆく)
(IBMにオンナが勝ったのがうれしかったり)
(あ、女性たちの上司役のキルステン・ダンストが、子どもの時から変わらない顔のままオバさんになっていた…)