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「ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ」

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e0034633_16124249.jpg最近の読書傾向は、ほぼ北欧ミステリー一辺倒です。だから、こういう作家たちのことをすっかり忘れていた。
F・スコット・フィッツジェラルド、
アーネスト・ヘミングウェイ。
むろん、
トマス・ウルフ
という作家の名前なんて、恥ずかしながら初耳です。


夭折の天才作家ウルフと、カリスマ編集者マックスウェル・E・パーキンズの出会いと友情を描いた佳作


「ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ」


オフィシャルサイトは ここ。


フィッツジェラルドの「グレート・ギャツビー」や、ヘミングウェイの「陽はまた昇る」を世に送り出した敏腕編集者パーキンズ(コリン・ファース)のもとに、あちこちの出版社をたらいまわしにされた大作が持ち込まれてくる。
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 ひどいが、ユニークだ。
と評されたその作品の作者は、無名の新人トマス・ウルフ(ジュード・ロウ)。
一読して彼の才能を見抜いたパーキンズは、出版を約束。
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その条件は、膨大な原稿の大幅な削除。
一行たりとも削りたくないトムと激論を交わし、説得を重ねながら、パーキンズは作品をより良いものへと変貌させていく。
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昼夜を問わず熱中して編集作業を進める二人に、パーキンズの妻ルイーズ(ローラ・リニー)も
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トムの愛人アリーン・バーンスタイン夫人(ニコール・キッドマン)も
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心中穏やかではない。
周囲を傷つけ、悪戦苦闘した末に完成した 「天使よ故郷を見よ」 は、予想を上回る評判を呼び、ベストセラーに。
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一躍、時の人となったトムだが。
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パーキンズなしでは作品が書けないとの批評に苦しみ、二人の友情に暗雲が・・・。


監督はイギリスの舞台演出家でローレンス・オリヴィエ賞など数々の賞を受賞した実力派のマイケル・グランデージ。
そして俳優陣もさすがの芸達者ぞろい。
完成度の高い、上質な作品を見た充実感があります。


ほかに、フィッツジェラルドを演じたのがガイ・ピアース
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ヘミングウェイがドミニク・ウェスト
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・・・と、ちょっとしか出ない人たちにもいい役者を持ってきているし、それがまたイメージ通り。
しかし、ローラ・リニー以外、主要キャストにアメリカ人が一人もいません。。。


私は地元の老舗インディ系劇場で見たのですが、古風にフィルム上映をするところで、そのアナログ感がまたこの映画によく合っていて、ほろ苦い結末ながらとてもいい気分で劇場を後にしたんでした。


(なにか賞をあげたい作品だったなあ)
(原作を図書館に予約しています。「名編集者パーキンズ」)



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