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「黄金のアデーレ 名画の帰還」

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e0034633_1513191.jpg今、ふと思ったんですが、前の記事にレビューをアップした
「ミケランジェロ・プロジェクト」
の日本公開が中止され、結果的に1年以上延期されたのは、この作品と抱き合わせで上映するという興行上の作戦でしょうか。
テーマは同じ、
 ナチス・ドイツが強制的に摂取した芸術作品を正当な所有者の手に戻す。
というものです。

戦後60年を経て、裁判で所有権が争われたクリムトの名画 「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ」 をめぐる物語

「黄金のアデーレ 名画の帰還」

オフィシャルサイトは ここ。


1998年、ロサンゼルスでブティックを経営するマリア・アルトマン(ヘレン・ミレン)は。
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亡くなった姉の遺品から、かつて姉妹の一族が所有していた絵の返還を彼女が求めていたことを知る。
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マリアと姉は第二次大戦中にオーストリアから亡命してきたユダヤ人資産家の娘たちで、その絵はクリムトの名画「黄金の女」。
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モデルはマリアの叔母のアデーレで。
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その絵は、マリアたちの家の居間を飾っていたもの。
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同じ亡命ユダヤ人の友人の息子で弁護士のランディ・シェーンベルグ(ライアン・レイノルズ)に依頼して、絵の返還交渉を開始したマリア。
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ウィーンのジャーナリスト、フベルトゥス・チェルニン(ダニエル・ブリュール)の助けを借りて。
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かたくななオーストリア政府を相手に、困難な訴訟の道を選ぶ。。。
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現在、ニューヨークのノイエ・ガレリエ所蔵の実在の絵画と、それをめぐる実在の人々の物語で。
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これだけのものを巨匠に描かせた家族というのは、もともと呆然とするほどお金持ちで、美術館みたいな自宅のホールで娘の結婚式をしたりする。
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語るべきことがたくさんあるであろうと思われるのですが、フベルトゥスがどうしてそんなに協力的なのかとか
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(下心があるかと思った)
エスティー・ローダーの社長が1億3500万ドルも払って自分の美術館に収蔵したいきさつとか、ちゃんと伝わってきませんでした。
(ただのイヤな金持ちだと思ってしまった)

ライアン・レイノルズがボーっと善良な感じで、それが新鮮でよかったです。
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「ミケランジェロ・プロジェクト」 もですが、二つともおもしろかったんですが作品としてはぐいぐい引き込む力強さがなくて、やや物足りなさを感じました。
だから同じテーマで抱き合わせに上映して、集客力を高めようとしたのかなあ、とかうがった見方をしてしまったんでした。。。

(ちなみに、エスティー・ローダーの社長は訴訟当時駐オーストリア米大使として、この問題を担当していたんだそうで)
(それを知らなかったので、善意の人に見えなかったんでした・・・)

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