森見登美彦 著 「四畳半神話大系」を読んだとき、 この世界は知っている。住んだことがある。と、思ったものでした。作者は私よりもずっと年下なんですが、地方の大学の四畳半的下宿生活、同時代人としか思えない。どうして知っているんだ、こんなこと。そんな具合に驚愕していたら、 「有頂天家族」 がおもしろいよ。と、ほぼ同時期に全く違う方向の友人からおすすめされたのでした。そのうちの一人が、テレビアニメの全話が録画されたBlu-rayを貸してくれました。「有頂天家族」オフィシャルサイトは ここ。キッズステーションで現在放送中です。番組サイトは ここ。京都・下鴨神社、糺(ただす)の森に暮らしている下鴨家。 実はこの皆さん、狸です。 人に化けて人間社会に紛れて生活しつつ、やっぱり紛れて暮らしている天狗とか。 謎の結社との駆け引きとか、狸社会での骨肉の争いとか、というモロモロが、三男・矢三郎の目を通して、メルヘンチックかつドラマチックなコメディとして語られていくんでした。矢三郎の基本形はこれですが。 こういう姿に化けたりもして。 まじめな長男・矢一郎の怒りを買ったりしています。 一族の立派な統領だった父上の総一郎は、狸鍋にされて他界したのでした。。。 で、キャラクターの中では男装の麗人風の母上(タヌキですけど)と。 世をはかなんでカエルになったまま、狸に戻れなくなってしまった次男・矢二郎が気に入っています。 のんびりした物語が続くのかと思ったら波乱万丈、途中でやめられなくなって必死で一気見してしまった面白さ。今度原作を借りるので、そちらもとても楽しみなんでした。勧めてくれた二人の友達、ありがとう~。
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