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Channel: 好きな俳優、今日の一枚 
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「鑑定士と顔のない依頼人」

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公開から一か月半近くたっていたので、もう見に来ている人があんまりいないんじゃないかと思っていました。
ガラガラだったらさびしいなあ、とか。

・・・甘かったです。
幸い、あらかじめ席を取ってあったからよかったものの、劇場は満席。
ほんとに、一つも空席がないという満員御礼。
一体ナニゴトでしょう。
<2回目以降1000円>キャンペーン をやっているから?
(トイレが混んでた)

「鑑定士と顔のない依頼人」

オフィシャルサイトは ここ。


オークションでカリスマ的な采配を振るう、一流の美術鑑定家ヴァージル・オールドマン(ジェフリー・ラッシュ)。

身に着けるものも一流、病的なものを感じさせる収集癖と潔癖症。

レストランでもMyワイングラスとMy食器、手袋も外さない。

極端な人間嫌いのオールドマンが唯一愛するものは、ため込んで隠している女性の肖像画。

高い天井まで埋める壁いっぱいの女たち、キモチ悪いよこのおっさん。

そのキモチ悪いおっさんは、かつて画家を志していたビリー(ドナルド・サザーランド)と組んで、オークションで不正にこの絵画たちを入手。

とにかく独善的で自己チューで鼻持ちならないスノッブな俺様野郎なんである。
しかし、ある邸の相続人を名乗るクレアという風変わりな依頼人(シルヴィア・フークス)からの電話が、オールドマンの生き方を一変させる・・・。

自分の都合で約束は破る、顔は見せない、逆ギレする。と、いらだたされているオールドマンとそっくりな依頼人。
姿を見せないクレアに、これまでになかった興味をかきたてられるオールドマン。

その邸で見つかった不思議な部品の組み立てを試みる、若い友人ロバート(ジム・スタージェス)。

クレアと出会ったことで、オールドマンとロバートとの関係もじわじわと変わっていく。

どうやら翻弄されている・・・。

年取ってからこれをやられては人生たまらんなあ、という感じなんですが、だけどこれでやっと人間らしくなったんじゃないか、とも思ったんでした。
ラストシーンでの服装なんか見ると、このほうが幸せのようにも思える。
ジュゼッペ・トルナトーレ監督ってほろ苦いですよね。。。
(初のデジタル撮影作品だそうです)
エンニオ・モリコーネの音楽も、まさにモリコーネ風の独特な雰囲気なんでした。

出てくる絵画は、7割が本物だそうです。
しまった。それを知ってから見たほうがよかったかも。
(それで2度3度見に行くのだな)

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