推理小説が好きです。
現代日本が舞台になっている小説は、生々しく感じられるのであまり読みません。
ヒトゴロシものは海外に限る。
というわけで宝島社の 「このミステリーがすごい!」 の海外篇を参考にしています。
2012年に このミス海外第2位、本屋大賞でも翻訳部門で第1位だった、ドイツのフェルディナンド・フォン・シーラッハの
「犯罪」
は、短編集でしたが読みごたえがずっしりありました。
それがドラマ化されている。
AXNミステリーで放送された
「犯罪~ドイツの奇妙な事件~」
番組サイトは ここ。
原作には11話が収録されていますが、そのうちの6話がドラマ化されていました。
第1話 「フェーナー氏」
長年連れ添った妻を斬殺した、もと外科医のフェーナー氏。
刑事弁護士のレオンハルト(ヨーゼフ・ビアビヒラー)が弁護を受け持つことになり。
面接を続ける中で、社会的に信頼の厚かった、庭仕事が趣味のおとなしいフェーナーが妻を殺した経緯が。
明らかになっていく。
結婚当時の愛らしさからすっかり変貌を遂げ、夫を口汚くののしるようになった暴力的な妻を思い余って殺してしまったわけですが、それでも愛しているというフェーナー氏がもの悲しいんでした。
第2話 「タナタ氏の茶碗」
日本人の実業家の家に入り込み、金庫を盗み出した街のチンピラ3人組。
中には現金のほかに、あんまりパッとしない見かけの茶碗が。
持ち主のタナタ氏は、高額で買い取るという新聞広告を出すが、その話に乗ろうとした、チンピラたちの元締めが拷問ののちに殺される。
怯えた3人組は、レオンハルト弁護士に、茶碗の返却を依頼・・・。
原作では タナタ とだけでどういう漢字を書くのかと思っていましたが、多奈田 という字を当てていました。
400年前から続く名家で、先端産業の企業など日本の主要産業を傘下に置いている、と言っていましたから・・・えーと・・・島津とか?
使用人が着物を着ていたりして、ちょっとどうなんだろうと思いましたが、ちゃんと日本人の俳優さんが演じていました。現在ドイツ在住のIkuta Chiakiさん。
全6話で、あとは
「緑」
「ハリネズミ」
「サマータイム」
「正当防衛」
で、原作にはもっと後味の悪くない物語もあったんですが・・・。「エチオピアの男」とか。
ドラマ化するにはちょっと気分の悪いエピソードを選んでいますね。
番組のレビューでは、評判が良くないです。原作を読むと面白いのにねえ。
本のカバーに原作者の紹介として
ナチ党全国青少年最高指導者バルドゥール・フォン・シーラッハの孫。
という記載があり、それって必要な情報? と思ったんですが、3作目の 「コリーニ事件」 でその出自が効いてくる感じでした。
歴史ミステリ好きの方にはぜひお勧めしたい一冊です。
(ドイツミステリでは、「深い疵」 「白雪姫には死んでもらう」 も面白かったです)
(昨日読み終わったのは、スウェーデンの 「黄昏に眠る秋」)
(私と同じ病気が進んだ状態の老人が主役・・・自分の老後がちょっと怖い・・・)
現代日本が舞台になっている小説は、生々しく感じられるのであまり読みません。
ヒトゴロシものは海外に限る。
というわけで宝島社の 「このミステリーがすごい!」 の海外篇を参考にしています。
2012年に このミス海外第2位、本屋大賞でも翻訳部門で第1位だった、ドイツのフェルディナンド・フォン・シーラッハの
「犯罪」
は、短編集でしたが読みごたえがずっしりありました。
それがドラマ化されている。
AXNミステリーで放送された
「犯罪~ドイツの奇妙な事件~」
番組サイトは ここ。
原作には11話が収録されていますが、そのうちの6話がドラマ化されていました。
第1話 「フェーナー氏」
長年連れ添った妻を斬殺した、もと外科医のフェーナー氏。
刑事弁護士のレオンハルト(ヨーゼフ・ビアビヒラー)が弁護を受け持つことになり。
面接を続ける中で、社会的に信頼の厚かった、庭仕事が趣味のおとなしいフェーナーが妻を殺した経緯が。
明らかになっていく。
結婚当時の愛らしさからすっかり変貌を遂げ、夫を口汚くののしるようになった暴力的な妻を思い余って殺してしまったわけですが、それでも愛しているというフェーナー氏がもの悲しいんでした。
第2話 「タナタ氏の茶碗」
日本人の実業家の家に入り込み、金庫を盗み出した街のチンピラ3人組。
中には現金のほかに、あんまりパッとしない見かけの茶碗が。
持ち主のタナタ氏は、高額で買い取るという新聞広告を出すが、その話に乗ろうとした、チンピラたちの元締めが拷問ののちに殺される。
怯えた3人組は、レオンハルト弁護士に、茶碗の返却を依頼・・・。
原作では タナタ とだけでどういう漢字を書くのかと思っていましたが、多奈田 という字を当てていました。
400年前から続く名家で、先端産業の企業など日本の主要産業を傘下に置いている、と言っていましたから・・・えーと・・・島津とか?
使用人が着物を着ていたりして、ちょっとどうなんだろうと思いましたが、ちゃんと日本人の俳優さんが演じていました。現在ドイツ在住のIkuta Chiakiさん。
全6話で、あとは
「緑」
「ハリネズミ」
「サマータイム」
「正当防衛」
で、原作にはもっと後味の悪くない物語もあったんですが・・・。「エチオピアの男」とか。
ドラマ化するにはちょっと気分の悪いエピソードを選んでいますね。
番組のレビューでは、評判が良くないです。原作を読むと面白いのにねえ。
本のカバーに原作者の紹介として
ナチ党全国青少年最高指導者バルドゥール・フォン・シーラッハの孫。
という記載があり、それって必要な情報? と思ったんですが、3作目の 「コリーニ事件」 でその出自が効いてくる感じでした。
歴史ミステリ好きの方にはぜひお勧めしたい一冊です。
(ドイツミステリでは、「深い疵」 「白雪姫には死んでもらう」 も面白かったです)
(昨日読み終わったのは、スウェーデンの 「黄昏に眠る秋」)
(私と同じ病気が進んだ状態の老人が主役・・・自分の老後がちょっと怖い・・・)