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「おじいちゃんの里帰り」

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最近、父がめっきり老いこんできたせいか、おじいちゃんモノ に弱いです。
いや、昔から おじいちゃん には弱かったかも。
笠智衆さんの写真集、持っています。
タイトルもズバリ 「おじいさん」。
小津安二郎作品はあまり見ていないんですが、寅さんの 御前様 が好きだったんでした。

ドイツに労働力としてやってきたトルコ人のおじいちゃんの人生を描いた

「おじいちゃんの里帰り」

オフィシャルサイトは ここ。


イルマズ家のフセインじいちゃん(ヴェダット・エリンチン)は、1960年代のドイツの高度成長期に不足した労働者の穴を埋めるためのドイツ政府の呼びかけに引き寄せられてトルコからやってきた、100万1人目の移民労働者。

古女房のファトマ(リライ・ハウザー)に押し切られてドイツ国籍を取得したものの。

4人の子供と孫たちのホームパーティーの最中に、故郷に家を買ったと爆弾発言。
総勢10人でトルコに里帰り、おんぼろバスに乗り込んで、一路アナトリアの田舎を目指す。


退屈する孫のチェンク(ラファエル・コスーリス)に、従姉のカナン(アイリン・テゼル)が語って聞かせるのは、フセインじいちゃんに始まる一家の歴史。

貧しかった若き日のフセイン(ファーリ・オルゲン・ヤーディム)は、村長の娘ファトマ(デメット・グル)に恋をして。

どうやら駆け落ち。

貧しい暮らしから抜け出すために、ドイツに出稼ぎへ。

やがて妻子を呼び寄せ。

新しい暮らしが始まる・・・。

おじいちゃんと家族のいきさつが語られながら、故郷の村に近づいて行って。

現在の家族が抱える問題も描かれます。

そして起こったある出来事が、家族に変化をもたらす・・・。


おじいちゃんが老若ともにいい男だったし。

チェンク役のラファエルくんがむちゃくちゃかわいかったです。

ラファエルくんは、ミュンヘン映画祭で最優秀子役賞を受賞しました。

いい家族だったです。

いい映画を観たなーと思わせてくれる佳作でした。
現在公開中なのは東京のヒューマントラストシネマ有楽町だけ、という極めつけの単館上映ですが、この後順次全国に公開されていくようです。
これ、私には今年いちばんの映画かもしれません。
おじいちゃん好きの皆様、お近くで上映の際にはぜひご覧になってください。
いい映画でしたよー(くどいけど)。

全員出てきて楽しい場面。

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